歴史のロマンを感じさせる
世界遺産巡りと
古都散策で
タイムスリップ
万葉集にも春日野や春日山がたびたび登場し、
明治時代に来日したドイツの医師ベルツが、雄
大な自然をバックに歴史的建造物と野生の鹿と
が調和する風景に、「これ以上理想的で平和な
風景はあり得ない」と書き残すなど、古代より
人々を魅了してきた奈良公園は、東大寺をはじ
め、興福寺、春日大社、春日山原始林と、一帯
が世界遺産の宝庫となりました。昼間の観光は
もちろん、東大寺や興福寺の五重塔、浮御堂な
どの重要建造物を中心に行われるライトアップ
(東大寺は夏季のみ)もおすすめです。
奈良公園周辺
聖徳太子ゆかりの地で
秘仏にふれ
戦国時代の環濠都市を巡る
日本の源流を感じるのどかな風景を眺めつつ、
若き日の聖徳太子が日の出国の明日を思い描き
ながら歩いたであろう道を散策できる斑鳩エリ
ア。法隆寺では、国宝・百済観音のほか、年2
回行われる夢殿特別開扉期間なら太子の等身像
ともいわれる救世観音菩薩立像を拝観できま
す。戦国時代に発展した今井町では、周囲を濠
で固め、突き当たりの多い防御的性格を持った
環濠都市の町並みや、威風堂々とした今西家や
音村家など、当時の技術を知る上でも貴重な建
築物の見学ができます。
斑鳩・今井町